今回は本の紹介をしたいと思います。
「飛んで行け!食」を紹介すると「老人食みたい」と誤解されてしまうこともあるということを以前記事にしました。→こちら
今はお肉や乳製品をふんだんに使ったメニューの方がおしゃれでおいしいと人気も高いですね。
また、アメリカ人は体格もよく、スポーツなどでも優勢のものが多いので、お肉中心の現在のアメリカ食のほうが優れていると思っている人も多いようです。
ところが本書にはそうではない事実が紹介されています。
キリストは常に人々の健康について留意しており、多くの人を癒したことが聖書には書かれていますが、それは決して奇跡ではなく、食生活の改善がカギを握っているのでは?と常々思っていましたので、興味を持って読んでみたのですが、とても納得しました。
お肉至上主義の人や、国際結婚をしてパートナーを説得するのに苦労している人などにもお勧めの本です。
(品不足状態のようなので、図書館などで探されることをお勧めします)
「キリストは何を食べていたのか」
ドン・コルバート医学博士著
まず、前書きには1901年の世界100か国の健康調査でアメリカ合衆国はダントツの1位だったのが、1920年には2位に転落。1950年には3位、1970年に41位、1981年までに一気に落ちて95位になったことが紹介されており、現在のアメリカ食の方が優れているという考えがいかに間違っているかが分かります。
ではどうすればいいのか?
この本の著者はキリスト教徒の医師で、聖書に書かれている内容からキリストが食べていたであろう食生活がどういうものだったのかを推測し、それを医学的な根拠も交えて紹介しています。
キリストが食べた食物は、レビ記(モーゼ5書の3番目。祈りや聖職者の任免、清浄と不浄などの規則集。最後が食物規定を含む)の律法がもとになっているそうです。
人間は雑食動物ですが、体の構造上、動物の肉より植物を摂取するほうが向いているという説明はとても興味深かいものでした。
いくつかを紹介すると
・人間には臼歯が20本あり、それは植物を磨り潰す歯。8本の前歯は果物や野菜に噛みつくとき、肉を食べるための犬歯は4本しかない。
・人間の消化管の長さは身長の4倍あり、植物の消化に都合がいい。肉食獣では体長の2~3倍。
・肉食獣の胃酸は草食獣の4倍で、肉を急速に消化し、短い腸から不要なものをより速く排泄する。
・人間以外の霊長類は草食で、動物の肉は全摂取カロリーの1~2パーセント。ヒトでは50パーセント近い。
・肉食獣の腎臓や肝臓はヒトよりも大きく、肉食によって大量に出る尿酸や窒素廃棄物を処理したり、高脂肪の肉を分解するために草食獣よりもはるかに大量の胆汁を分泌。
・野生動物の脂肪は4パーセントで、家畜では30パーセント。野生動物の脂肪のほうが不飽和脂肪酸の多い天然の脂肪とオメガ3系の脂肪を多く含む。
また、一番驚いたのはレビ記には
「脂肪はすべて主のものである」と書かれているということでした。つまり動物の脂肪は人間は食べてはいけないものであり、キリストはその教えに従っていたとのことです。
それらからキリストが食べていたものを想像すると
キリストはたくさんの果物や野菜を食べていた。
清浄な肉(ユダヤ教の食戒律(コーシャー)による)、家禽類の肉、魚肉しか食べなかった。
肉としては主に魚を食べており、次にニワトリなどの家禽類、牛肉、ラム、山羊肉などはめったに食べなかったはず。
とありました。
その後には具体的な食事内容が書かれています。
1.主食
キリストは全粒穀物そのものか、それで作ったパンを食べていた
2.魚
キリストはおそらく毎日豊富に捕れた清浄な魚をいろいろと食べていました。そして、その魚が与えてくれた必須脂肪酸から健康のご利益を得ていました。調理の仕方は、ほとんどがグリルするか、焼くか、炙るか、ゆでるでした。
3.肉
キリストは清浄なコーシャー・フード、つまり放し飼いにされた動物、それがバイブルの作法通りに屠畜され、血抜きされ、度の過ぎた脂身をそぎ落とされた肉を食べていました。赤身の肉はできるだけ少なくしか食べませんでした。卵と清浄な鶏肉も余分な脂肪を取り除いたものを少量ずつでした。
4.肉以外のタンパク源
キリストはヨーグルトを食べ、普段は特別なときだけチーズとバターを少々食べていました。あの時代には乳製品はたいていメインディッシやメインの飲み物というより付け合せか薬味のカテゴリーに入れられていました。
5.野菜
キリストは野菜、なかでもニンニク、玉ねぎ、ネギ、豆類、レンズ豆をふんだんに使った食事を食べていました。
6.脂肪
キリストはエキストラ・ヴァージン・オイルを日々の食生活の基盤として消費していた可能性が高いといえます。
バターなどのかわりにオリーブオイルを使いましょう。
7.飲み物
キリストは確かに水と赤ワインを飲み、おそらくさまざまなジュースとハーブティーも飲んでいたはずです。赤ワインは日に120mlに絞りましょう。
8.デザート
キリストは果物をたくさん、ナッツとハチミツを少々食べていました。
その後、運動の大切さも加えられていますが、当時は特別な運動をしていたわけではなく、かなりの距離を歩くことが普通だったということです。
この内容を見ると、土地柄の違いはありますが飛んで行け!食で推奨している内容とそれほどの違いはないのではないでしょうか。 同じ人間にとって良い食事ですから当然ですけどね。
「飛んで行け!食」を自信を持っておすすめしてくださいね!

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